先述のコープマンによる合唱曲。ビーバーという作曲家は寡聞にして存じ上げない存在だったわけですが、コープマンとアムステルダム・バロック管弦楽団の組合わせに、合唱ということになれば、それは自分の大好物のフルコースじゃないかということで、さらっと試聴をしただけで購入。しかもTOWER限定再発盤ということだったしね。
内容はと言えば、いやぁ、豊潤に飽和。レクイエムなので喜びが満ちあふれるという訳ではないけれども、何かしらの感情を動かすような熱量が存分に込められている。コープマンというと個人的には「軽やかな」という印象なのだけれども、この合唱曲においては十分に「濃厚な」音を作ることも出来るのだということを教えてくれた。これは文字通りの掘り出し物。
だからリアル店舗に行くのは、とんでもない発見があってついつい散財してしまうわけでイヤなんだよ。饅頭怖い。