音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

Step By Step! / 坂東慧 (2016 SACD)

坂東慧のドラミングはどこか流れるようなプレイに感じられて、比較的クッキリしたドラミングが好きな僕としてはあまり好みではなかった。以前のソロ作品を聴いた先にも「イマイチつかみ所がないのだよな」と言ったイメージだった。それはT-SQUAREの最新作を聴いても同様の感想だった。

が、今回のソロ作品は結構聴かせるじゃないですか。それは多分僕が坂東慧ソロに求めたものをフュージョンではなく、スムースジャズに大きく傾いたものとして捉えて聴いたからかもしれない。テクニックが重視されるフュージョンよりも、曲としての雰囲気が主体になるスムースジャズだとすれば、この作品はアリ。もちろんバリバリのドラミングを堪能出来る場面もあるが、それは曲の味付け程度であって、主人公はあくまでも楽曲としての雰囲気。どこか眩しい朝の陽射しのような空気感が、聴き手をリラックスさせてくれる。そのような楽曲がキレイに揃っている。

この作品なら今後も聴く機会はあるな。