さっき、ふと思ったことなのだけれども、自分はまだまだクラシックの大海を知らずに、クラシックの何たるかを知ったような気分になっているなぁと。
言うならば、大海の浅瀬で満足してしまっている状態とでも言いますか。まだ大海原には飛び出していないのだよね。いや、飛び出しかけて、まだ実は足が着く位置にいるのか。
大海に飛び出すとね…一瞬で足元すくわれて溺れてしまうのではないかというブレーキもかかっているのだな、これが。あとは、その飛び出す方向を見誤ってはしまわないか、などと言う恐怖心もある。
いくらでも大海への誘惑はあるのですよ。これも聴いてみたいあれも聴いてみたいと。一方で「いや待て、その方向でいいのか。まだ先に知っておくべきことがあるのではないのか」と警鐘を鳴らす自分もいて。
今のところはもしかしたら、岸壁で大海を眺めながら船を作っている状態なのかも、などと今この瞬間に思いついた。有名所の有名音源をまずはしっかりと固め打ちして自分の耳を肥やして、それから冒険に繰り出そうと言う、その固め打ちの部分。
ま、それでいいのだろうな。まだクラシックを真剣に聴けるようになって、せいぜい3年といったところ。まだまだ先は長いよ。知ったような気分になるのはまだ早いよ。ゆっくり行こう。