音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:交響曲第5番 / ヤルヴィ(パーヴォ), パリ管弦楽団 (2018 SACD)

ラスト。パーヴォ・ヤルヴィのシベリウス。

ヴァンスカと対局、双璧をなす、最新型のシベリウスだと思っていたのだけれども、こうやって様々なシベリウスを聴いてみると、実に正統派な、それでいて垢抜けた現代感覚のシベリウス。

ブリリアントなのだけれども濃い。この濃さは父ネーメにあったそれにもどこか似ている。父と異なるのは、力強さが前面に出ていることかな。骨太と言ってもいい。

自然との対話、調和、といったシベリウスからは距離を置いたような気もするけれども、それがもしかしたら「最新の」シベリウス演奏の特徴なのかもしれない、などと思ってみたり。

うん。夏休み初日の未明にシベリウス。なかなかいいマラソンをさせていただきました。夜はすっかり明けました。