ラスト。パーヴォ・ヤルヴィのシベリウス。
ヴァンスカと対局、双璧をなす、最新型のシベリウスだと思っていたのだけれども、こうやって様々なシベリウスを聴いてみると、実に正統派な、それでいて垢抜けた現代感覚のシベリウス。
ブリリアントなのだけれども濃い。この濃さは父ネーメにあったそれにもどこか似ている。父と異なるのは、力強さが前面に出ていることかな。骨太と言ってもいい。
自然との対話、調和、といったシベリウスからは距離を置いたような気もするけれども、それがもしかしたら「最新の」シベリウス演奏の特徴なのかもしれない、などと思ってみたり。
うん。夏休み初日の未明にシベリウス。なかなかいいマラソンをさせていただきました。夜はすっかり明けました。