音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

Blank Envelope / Nulbarich (2019 ハイレゾ 96/24)

今年「なんかいいな」と思いながらも再生回数を重ねきれなかった1枚。寝落ちするまでやる。多分そろそろ落ちる。

とてもお洒落な音作りをしている反面、メロディはウェットなのだよね。日本人的なウェットさ。それはメロディがしっかりと存在しているという意味でもあり。

だからどこか切なく音が耳に届く。瀟洒な表面上の音に騙されると、そこで消費されて終わってしまう可能性もなきにしもあらずだけれども、その奥底にある日本的なメンタルにたどり着くことで、この音の世界は格段に深いものとして捉えることができる。日本人的ドープさが楽しめると表現したら気持ち悪いかしら。

これが欧米人の手にかかると、おそらく相当にフィジカルが勝る作風になってしまうのだよね。もっとEDMに振り切れてしまいそうな。本作はそのフィジカルの部分でやり過ぎてないところがミソではないかと。

表面に見えるものと、奥底に流れているものとのギャップを楽しむのもまた一興かもしれない作品。