シベ7に関する過去ログを読んでみると、ほぼ同じような印象を、毎回毎回その都度新発見であるかのように書いている。
おおよそ「大海」だとか「人間性」だとか、まぁ、そう言ったような具合。
そのようなことを踏まえてこのバルビローリのシベ7を聴いてみると、やはり同じような印象を持つに至るのだな。
そこに何か新しい印象を刻むとすれば、「迷宮からの帰還」かな。
シベリウスが描く人間離れした、言い換えると俗世から外れた世界に入り込んでしまった聴き手が、最後の最後、この第7番でようやく現世に戻ってくることが出来る、そのような曲なのではないかと。
もっとひどい表現をすると、まぁ、これも思い浮かんでしまったものは仕方ないのだけれども「アリス・イン・ワンダーランド」からの帰還なのであります。間違っても「竜宮城」からの帰還ではない。