音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:交響曲第7番 / バルビローリ, ハレ管弦楽団 (1966/2020 192/24)

シベ7に関する過去ログを読んでみると、ほぼ同じような印象を、毎回毎回その都度新発見であるかのように書いている。

おおよそ「大海」だとか「人間性」だとか、まぁ、そう言ったような具合。

そのようなことを踏まえてこのバルビローリのシベ7を聴いてみると、やはり同じような印象を持つに至るのだな。

そこに何か新しい印象を刻むとすれば、「迷宮からの帰還」かな。

シベリウスが描く人間離れした、言い換えると俗世から外れた世界に入り込んでしまった聴き手が、最後の最後、この第7番でようやく現世に戻ってくることが出来る、そのような曲なのではないかと。

もっとひどい表現をすると、まぁ、これも思い浮かんでしまったものは仕方ないのだけれども「アリス・イン・ワンダーランド」からの帰還なのであります。間違っても「竜宮城」からの帰還ではない。