早朝と言うにはあまりにも早過ぎる時間に目を覚ました。むしろ真夜中。
短時間で深い眠りだったので、諸々スッキリと。もちろん朝方には仮眠を取りますが。仕事がありますがゆえ。
今晩は何となくベートーヴェン、それも交響曲第5番を聴き比べ。
2020年のベートーヴェンイヤーに前後して、数多くのベートーヴェン交響曲が録音されました。そのうちの3本が手元にあります。
本日聴いたのは、次の3本。
・アンドリス・ネルソンス=ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
・フィリップ・ジョルダン=ウィーン交響楽団
・マレク・ヤノフスキ=ケルンWDR交響楽団
一発目は鳴り物入りでリリースされた、まぁ、いかにも鳴り物入りな面子によるベートーヴェンでしたが、これが自分の好みとはあまり合わなかったのですよね。
どことなく緩い演奏と言いましょうか、古典的な重厚さでもなく、華やかな軽やかさというのとも異なる、自分的には「平板な演奏」。メリハリや輪郭がくっきりしている演奏が自分は好みなので、そことのギャップなのでしょう。
これを「上品」と形容するのは簡単なのだけれども、それは言葉の逃げに感じられるような気がして。
ネルソンスはブルックナーでは好みの演奏を聴かせてくれるのですが。
二発目は自分に最もドンピシャでハマった演奏。とにかく筋肉質でスポーティ。
所々前のめり気味にも感じられながら、それでいてボディがしっかりしているとでも言いましょうか。基礎体力があるなぁ、と感じさせる演奏。これは第5番以外でも同様の感想。どれを聴いても心地よい。
三発目はこの中では最も地味な組み合わせかもしれませんが、これまた、スポーティ。二発目と異なるのは、そこに滋味深さのようなニュアンスが感じられるような点。くっきりしていながらも思慮深いと言った印象。
ああ、こうやって偏屈なクラシックマニアが徐々に形成されていくのだな、と思いつつの三本ノックでありました。
真夜中にブルックナーを聴く、などと言う段階で十分に捻れつつあるとは思っていますが、ベートーヴェンだって聴きますよ。むしろ好みですよ。
さて、このような感じでまた長い朝がスタートしました。4時には仮眠を取りたいところですが、さて。