今年は、いや、今年も数多くの名プレイヤーが亡くなりました。
その多くが、自分の音楽リスニング生活において、その若い頃に経て来たサウンドを作り出し、支えてきてくれたプレイヤーなのですよね。
自分がそれ相応に歳を重ねると同時に、ミュージシャンも当然のように歳を重ね、そして鬼籍に入る時期がやって来る、その時なのだとしみじみと。
ただそれにしても急死であったり、闘病の末に亡くなれた方が多いことに改めて喪失感を覚えるのでありますよ。
また、それと同時に「いつまでもそのプレイヤーの、ミュージシャンの姿を見られるわけではない」と悟った一年でもあったように思えます。
「見たい」と思ったアーティストは見られるべきタイミングに見ておかないと、絶対に後悔する日がやって来るのだと。
ピックアップは和泉宏隆氏のこの作品を。このソロピアノシリーズもそうですし、T-SQUAREに残した一連の演奏もそうなのだけれども、本当にリリカルで、その演奏スタイルで多くを語るキーボーディスト、ピアニストでありました。
改めてご冥福をお祈りいたします。