音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲) BWV.1001-BWV.1006 / ミルシテイン (1973/2017 SACD)

圧巻。

ふくよかで骨太で、それでいてもちろんこの曲に必要な繊細さも持ち合わせていて、これまで聴いていたバッハの無伴奏ヴァイオリンとは、全く異なる傾向の音色。すっと一本の芯が通り、背筋が伸びるような演奏。その最初の音が鳴った瞬間に引きずり込まれて、一気に2枚組を最後まで聴き通してしまった。

過去にこう言った演奏家がいたという事実は、今を聴く上でやはり知っておかなければならないことなのだなと改めて実感した次第。過去を知ることで今を理解することも出来る。