4年ぶりSimply Redの新作。
1曲目からまさかのエレポップで突然の意外性。ミック・ハックネルに何が起こったのか?と驚かされるものの、続く「Just Like You」はアルバム後半に続く2部作のロック・ソウル・チューンに仕上がっており、その振れ幅の極端さにまたしても驚かされた次第。
よくよく考えてみれば、エレポップはイギリス音楽の得意技。続くロック・ソウル・チューンはSimply Redのお家芸。
と、このように、ミックおじさんからは適度に力が抜けて、やりたい音楽をやりたいようにやると言った姿勢がうかがえて、こちらとしても心地よく聴くことが出来た次第。シーンに復帰後以降では、最も自分の中でストンと腹落ちする作品ではないかと。
ただしミックおじさんの加齢に伴ってか、ボーカルから力強さと艶が明らかに後退していたのは、これは致し方ないか。