音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜 / L'Arc〜en〜Ciel (2010)

今週末は近場のTSUTAYAがCD新譜・旧譜ともに半額セールをやっておりまして、昨日の中森明菜もこれ幸いと借りてきたわけでありますが。昨夜、ラルク3連チャンをした際にふとこの企画ベスト盤の存在を思い出して、本日借りてきた次第。

メンバー4人が、それぞれ自作曲を7曲セレクトして4枚のディスクに収めるという、ラルク商売ど真ん中の企画アルバム。それゆえに今までずっと無視していた、いや、存在を忘れていた作品。

実際聴いてみると、4人の個性がコンパクトにまとまっていて面白かった。7曲あれば十分に物語れるな、と思った次第。

以下、簡潔に。

Disc1:hydeのセレクト。ロックで耽美といったところ。何よりも「In The Air」がこれほどにいい曲だとは思わなかった。初期の曲は苦手だと思っていたのに、難なく聴けた。曲順やら聴くタイミングによって、楽曲は表情を変えるという一例。

Disc2:tetsuyaのセレクト。もうポップの一言ですな。どこをどう切り取ってもtetuya。その中でもやはり初期の「Blame」がすんなりと耳に入ってくる、この不思議感。作曲者で統一されているからなのかなんなのか、非常に聴きやすかった。4人の中で最も真っ当な(?)選曲。

Disc3:kenのセレクト。聴き手への愛情をほとんど放棄した選曲ですな。とにかく暗いし渋い。それでもやはり「ガラス玉」のように、初期曲の新発見の窓口になるような曲はセレクトされているあたりがナイスと言いますか。今さらだけれども「虹」は色褪せない。

Disc4:yukihiroのセレクト。頭2曲でどうなることかと思ったけれども、その後持ち直した。基本的にはラルクのインダストリアル面を担当することが多いユッキーだけれども、結構ポップな曲も書くんだよね。新発見ではないけれども、まぁ、曲数も少ないyukihiroなのである意味妥当な線かと。

以上。ラルクの裏ベスト的に使える、そこそこ意味のあるアイテムではないかと。