音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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JOURNEY OF FORESIGHT / SHAKKAZOMBIE (1999)

え。今まで1回もこの日記の中に登場していないらしいです、このアルバム。信じられん。

この圧倒的な録音とミックスは15年経過しても全く風化しない。イリシット・ツボイのCDメディアに対する録音の限界を掴んでいたかのような詰め込み方ははっきりいって必聴であります。CDでここまで低音をぶち込んでいいのか?という疑問が頭の中を飛び交うから。

録音に関する面でも素晴らしいアルバムだけれども、日本のハードコア寄りのHip-Hopとしても名盤中の名盤であります。このジャンルを数多く聴いているわけではないけれども、聴いた瞬間に「こりゃたまげた」と腰を抜かすこと必至。これが1999年なんだものな。世間的にすっかり定着したと見てもよい、緩めのラップ音楽を聞き慣れた耳にこいつを聴かせてやりたい。大音量で。通用するかな。無理かな。つまらん、と放り投げられるかな。

ツッチーが作るトラックのとんでもないクールさも忘れてはいけない。2MCの音声を抜いてトラックだけ聴いたとしても、十分に通用する出来なのではないだろうか。とにかく超弩弓の名盤。Hip-Hopを好きで聴いていて、このアルバムに触れたことがない人はいないんじゃないだろうか。

そういえばラップとHip-Hopは異なるものだと言ってたのは誰だったかな。Hip-Hop>ラップ という位置づけが正しいという説をどこかで読んだ気がするのだが。