拷問音楽シリーズ第3弾。
スピーカーで聴き始めたけれども、どうもヘッドホンの方が相性がよさそうだと判断して、ヘッドホンにて再生。やっていることは奇抜なのだけれども、音楽としては成立しているので、それほど奇天烈なものを聴いている気はしない。いや、確かに奇作といえば奇作なのだが、それはBrad Mehldauというくくりで見るからして奇作に聞こえるのである。
それよりも気になったのは、この作品のビットレートは44.1/24ということ。これで十二分にハイレゾ感は味わえる。音源に応じてビットレートを選択するのは洋楽では普通のことなのだけれども、どうも日本市場は96/24でないとハイレゾではない的な、右向け右な姿勢があって何かしっくりこないものがある。先日聴いたBUCK-TICKの「惡の華」だって、96/24でなく、44.1/24だったら、もっとエネルギーのある、それこそハイレゾだ!という音質になっただろうと思われるだけに、余計にハイレゾとはなんぞや?という疑問を抱いてしまう。洋物ハイレゾを聴く機会があると、余計に日本のハイレゾ市場は何か特殊だなぁ…と思わざるを得ないわけであって。