音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Singles / MY LITTLE LOVER (2001 CD-DA)

ブックオフにて280円のさらに20%OFFで接収。見つけた瞬間に「これはディスクで持っておきたいな」と思ったので。

で、改めて通して聴いてみると、やはりMY LITTLE LOVERのポップネスというものは時間に対して強靱であるという印象が残った。「完璧なポップス」などというものはないかもしれないけれども、「風化しないポップス」というものは確かにある。

それこそ彼女らの1stアルバムのタイトルではないけれども、エバーグリーンな楽曲が丁寧に1枚のディスクに収められているというこの印象は、実はとんでもなく凄いことではないかと。消費されるだけで終わるポップスの全盛期だった頃に、消化しきれないポップス、だからこそ今でも体内に残っているポップスを作り続けていたのだと、今、再認識した次第。付属のライナーにある言葉の引用ではないけれども、やはりこの時期のMY LITTLE LOVERは、小林武史の明確なビジョンがあっての物だったのだと、彼の「間違いなく持っている才能」を否定しきれない自分がここにいる。

小林武史は今、スガシカオの新作プロデュースに参画しているとのことだが、Mr.Childrenで煮詰まってしまったとも思える彼の音楽の泉がまだ枯れていないか、そこで確認出来るのではないかというところまで想像が膨らむ、そんなMY LITTLE LOVERのベスト盤であったと。