音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

ピンキーの女唄 / 今陽子 (2016 AppleMusic)

たまたまAppleMusicで目にしたので再生してみる。

第一声、声が若い!えぇ?ピンキーとキラーズのピンキーでしょう?もう「恋の季節」だって50年前の曲だよ!と思いつつも、その声の若さに引き込まれて、最後まで一気に聴いてしまった。確かにロングトーンを決めたりはしないが、それでも音程もしっかりしているし、声はチャーミングでもあり、それでいて年相応の深さもあり、とても不思議な魅力がある。これは面白い。

選曲で面白かったのは「ミ・アモーレ」と「本能」。言わずと知れた、中森明菜と椎名林檎の大ヒット曲だけれども、こうやって聴いてみると、まず前者はカバーされる定番ソングになり始めているなと言うこと。原曲が1985年作なので、30年近く経ってからちょくちょくカバー作品を見かけるようになってきた(ま、狩人が結構早い時期にカバーしている例もあるのだけれども)。時の流れと、風化しない楽曲の強さ。時の流れで灰汁が取れて、風化しないことでどの時代にもアダプトする。楽曲にとってそれは恵まれたことではないだろうか。

後者がカバーされたバージョンは初めて聴いた。他にも例があるのかな?僕が知らないだけかも知れないけれども、椎名林檎の原曲にあった、ガチガチの鎧を外すと、意外と汎用性のある曲だと言うことが判明。だって、今陽子が歌って、普通に聴けるのだもの。

と言うことで、予備知識ゼロで聴いたわりには、意外と(言っては失礼だが)発見する要素の多いアルバムだった。これはいいカバーアルバムですな。