坂本真綾、デビューアルバム。
当時17歳前後だと記憶してます。ジャケットの写真があどけないと言いますか実に子どもだな。
アルバムの中身はと言いますと、これがまぁ、またとても良いのです。まだまだ知る人ぞ知る存在だった菅野よう子とデビュー作からタッグを組めたことは、坂本真綾にとっては何物にも代え難い財産になったのではないかと。
次作『DIVE』の名盤度があまりにも高すぎて、その陰に隠れがちな作品ではあるけれども、なんとも瑞々しい楽曲が集まった作品集だと思うのです。
ここから20と数年。まさかそこまで聴き続けるとは思わなかったし、息の長いシンガー(声優であることは二の次)になるとも思わなかった。
それが、大貫妙子だったり、the band apartだったり、そして椎名林檎と組んだりするまでに大御所になるなんて、そんな事ももちろん予期できるはずもなく。
ああ。「約束はいらない」なんて、原点にして至高じゃないですか。