樫本大進のプロコフィエフが見たかったので鑑賞。そもそもが自分にとってはよく分からない難曲なので、視覚情報を得ることで理解を深めようと思った次第。
して、プロコフィエフはやっぱり実は面白いのだということに気付かされた。樫本大進の弾きっぷりが見事だったこともあってか、聴きごたえも見ごたえもある演奏でありました。
問題はシューマン。
以前からラトル&ベルリン・フィルのシューマンは重い、と感じていたのだけれども、それが映像を伴ってもやはり印象は変わらなかった。
表情やアクションを見る限り、ラトルは努めて快活を演出しているのだけれども、オケがどうにも重い。いや、むしろこのオケだからこの演奏になるのだろうか、と思ったほど。
どこか肩に力の入った演奏なのだよね。それを再確認できただけでもよしとしましょう。
それにしてもこのベルリン・フィルのデジタル・コンサート。映像も音質も素晴らしい。来月以降、定期会員になることを検討してもいいほど。アーカイヴに鑑賞したいソースが大量に眠っていることも分かったので。