音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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MISSLIM [Remastered 2019] / 荒井由実 (1974/2019 96/24)

デビュー作『ひこうき雲』が「荒井由実の自らの世界で閉じた私小説」であるならば、続く本作は「荒井由実の翳りのある開けた私小説」であるかのように感じながら聴いていた。

世界が華開き始めた雰囲気と、それでいながらもまだ花弁の上から出ようとはせずに外をうかがっているような気配とでも言いますか。

この次のアルバムになると、突然世界が大きく開けるのだよね。それは飛び出していくかのような感覚。