松任谷由実の音源もサブスクリプション配信解禁になったと言うことで、ご祝儀で聴いた。
なぜこの作品がご祝儀か。以前から「ユーミンは荒井由実時代しか認めぬ」として松任谷由実のオリジナルアルバムは頑なに聴かずに来たのだけれども、実は宮城の辺境の片田舎に一時的に借りぐらしをしていたこの当時、友人からカセットテープにダビングしてもらったこのアルバムを、割と好んで聴いていたのですよ。
その理由も、オッサンの今になって聴いているうちに思いだした。ギミックあふれる音作りと、ドラムの音圧の強さ。この手のサウンドメイキングは昔から大好物でしてね。だからすんなりと受け入れることが出来たのだと思う。自分で言うのも何だけれども、今のような邪念がない、非常に純な少年だったので。
今回のサブスクリプション配信にあたっては、GOH HOTODAによるリマスタの手が入ったとのこと。確かにREBECCAのハイレゾ配信の際に感じた、不思議なパンの振り方や音の凹凸感が同様に出ている。これは松任谷由実の音源を一通り持っていると言う人でも、聴く価値はあるかもしれない。
2018年の最新リマスタを聴けるのがサブスクリプション配信だと言うのは、ある種の時代の趨勢を物語っているようにも思えてならないのだけれども。