鬼頭明里2nd。
この方の音源を聴くのは初めてですね。この方がどのような経歴を持った声優であるかは全く知りません。声優が歌う歌には興味はあるけれども、出演しているアニメには全く興味が無いダメな人だから。
さて。
ちょくちょくと書いている気はするのだけれども、最近の自分の中に刺さってくるJ-POPは声優ソングであることが多くなっているな、と。
少しだけその理由を考えてみたのだけれども、おそらくアルバムを通して聴いた際に、楽曲のバリエーションが豊かであることと、しっかりと作り込んだトラックが収録されているからではないかと。
もちろん自分的に全く刺さらない声優ソングもあるけれども、幸いなことに現時点では極端に外すことも少ないので、その分好印象成分が増しているのではないかと。
ボーカリゼーションもしっかりとしている声優が多いと言った印象もあるかな。
メインストリームなJ-POPに対してのカウンターとしての声優ソングではなく、これが自分の中ではメインストリームJ-POPに取って代わっているのが実際のところ。おそらく近年の動画発系のメロディやトラックメイキングに疲れているのかもしれないのですが。そう言った意味では自分が好む声優ソングはある種「王道」なのかもしれないと。
と、つらつらとこの所の思いを書き綴ったところで、本作。
この人ならでは！と言った個性は正直なところ薄いように感じられたのだけれども、先に述べたバラエティに富んだ楽曲と丁寧なメロディが両立する好盤ではないかと。
中盤のほんわか系楽曲よりも、ギターがガッツリと入ったロックチューンに自分は惹かれました。この方はおそらく「張る声」系だと思われたので、なおのことその種の楽曲に耳が行ったのかもしれませんが。
このような作品を耳にするに、声優ソングは本当に充実しているのだな、と。今の今までそれを真正面から受け容れる土壌が自分の中になかったのだろうな。
