音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ギヤ・ブルーズ / thee michelle gun elephant (1998)

「1日1枚は聴くぜ、全thee michelle gun elephantさん」ウィークであることを忘れちゃなんねぇ。

1曲目からベースをゴリゴリ言わせて、重心の低いTMGEならではのロックで攻め立てる。ギターのストロークが鳴り響いても、重心は低いまま。BPMの緩い曲でも、曲は緩くはならない。それはこのバンドの常に持っている緊張感のようなものが生み出すマジックなのかもしれない。そうなんだよね。TMGEには常に張り詰めた緊張感があるのだよね。それがたるむことが絶対にない。そこが男の中の男と呼ばせて頂きたいゆえんであるわけで。

ともかく、このアルバムは4thに当るので、さすがにこの時点ではバンドのコアはすっかり確立されていることがよくわかる。この次のアルバムで、妙に咆吼が感じられたのは、一時的な怒りか何かがあったからなのだろうか。ここでのチバユウスケは比較的リラックスして歌っているようにも感じられるので。リラックスした緊張感。さすがだ。

帯域が狭いように感じないこともないけれども、TMGEのロックにそれほど広い帯域は必要ないものね。狭い箱の中にぎっしりと4ピースのパンドサウンドを詰め込んだロックこそがTMGEのロックとでもいうか。疑似ライブハウス体験?

シングル曲が妙にポップに聞こえてしまうのは、実はまだこのバンドの中に青年性といったものが残っているからなのかもしれない。解散まであと5年もあるものね。