図書館にて目が合ったので接収。
この「まとめ」シリーズは過去に通して1回ほど聴いた記憶があるのだけれども、その際には「やっぱりaikoは『桜の木の下』に限るよね」と言う印象に終わってしまっていたのだよね。
今聴いたらまた別の印象を抱くかもしれないと淡い期待を抱いて借りてきたのだけれども、いや、これがまた実に聴かせるベスト盤なんだわ。
aikoという芯がブレない分、どんな楽曲であっても「恋愛中毒」な女性像がしっかりと描かれており、かつ、ならではの気持ちの悪いメロディラインが生き生きと動いているのを実感。
女性SSWでも、薄っぺらい恋愛像しか描けない方がブイブイ言わせているケースが多々あるヒットチャートではございますが、aikoの場合、とにかく「恋愛至上主義」で「恋愛中毒」で、恋がないと生きていけないことが、これでもかこれでもかと伝わってくる、そんな怨念的恋愛観が強烈にオーラとして漂っていて、そこが自分としてはたまらなくウケる部分なのだよね。上から目線的に「またやってらぁ、こいつ」的な受け皿が自分にあることを実感させられる、そんな高みの見物をさせてくれる貴重なSSWであることを、強く再認識した次第。
そのうちに『まとめⅡ』も聴きます。一緒に借りてきたので。