中島みゆき10th。
サウンド面においてはそれまでに散見された露骨なロックテイストとは異なって、そうでありながらも楽曲を表現するためのピースとしてのロックが効果的に利用されている。
ここまで来るともう中島みゆきはある程度完成されてきている。それでもまだ源流と感じられるのは、この時代の流行を反映したアレンジメントによるものかもしれない。
一方で組曲的アレンジメントが積極的に導入されるようになり、より一層今の中島みゆき楽曲の雰囲気に近づいているのではないかと。
その後、20年近い時間を経て国民的アンセムとなる「ファイト!」収録。