音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

当コンテンツではアフィリエイト広告を利用しています

ベートーヴェン:交響曲第3番 / フィリップ・ジョルダン, ウィーン交響楽団 (2020 CD-DA)

第7番で「ブンブン丸」と感想を抱いたこの組み合わせ。続いては第3番を聴いてみることに。

こちらは音符が譜面からすっくと立っているかのごとく。エッジが効き、そして朗々と歌い上げる演奏。瑞々しさにあふれていながら、しっかりと重さを感じさせるあたりが上手い。

とにかく聴かせどころばかりで、ダレる瞬間が一切存在しない。徹頭徹尾聴かせどころであることがよく分かる。

これは…自分にとって、近年録音ベートーヴェンの真打ち登場かもしれません。

かつてパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンで開眼させられて以来のインパクト。

歴史ある演奏もそれはそれで良いものなのです。しかしここでは、それはそれ、これはこれ。

やっと来たか、と言った感に包まれております。インパクトと先に書いたけれども、それだけではない、ノーフロック、ノーギミックの正統派であることを踏まえた上での、新たなベートーヴェン。

しばし感動に浸らせて下さい。