第7番で「ブンブン丸」と感想を抱いたこの組み合わせ。続いては第3番を聴いてみることに。
こちらは音符が譜面からすっくと立っているかのごとく。エッジが効き、そして朗々と歌い上げる演奏。瑞々しさにあふれていながら、しっかりと重さを感じさせるあたりが上手い。
とにかく聴かせどころばかりで、ダレる瞬間が一切存在しない。徹頭徹尾聴かせどころであることがよく分かる。
これは…自分にとって、近年録音ベートーヴェンの真打ち登場かもしれません。
かつてパーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンで開眼させられて以来のインパクト。
歴史ある演奏もそれはそれで良いものなのです。しかしここでは、それはそれ、これはこれ。
やっと来たか、と言った感に包まれております。インパクトと先に書いたけれども、それだけではない、ノーフロック、ノーギミックの正統派であることを踏まえた上での、新たなベートーヴェン。
しばし感動に浸らせて下さい。