音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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white (Remastered 2018) / 井上陽水 (1978/2018 192/24)

感覚の全方位に対して研ぎ巡らされた歌詞の世界観が、図抜けて素晴らしい作品。

特にアルバムのリードシングルである頭2曲、大麻所持による服役中に書いたとされるこれらの曲の出来が凄まじく、皮膚の下に入り込み、そこをヒリヒリとえぐるような感性は、井上陽水作品のこの後にも先にも現われないと思わせるほど。

ネガティヴな環境に追い込まれた人間が発揮する、そのバネの強さをまざまざと見せつけられるかのごとく。

自分の中では、井上陽水作品で1、2位を争うほどの楽曲集であります。

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