音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ハーフ・シャドウ +1 / 河合奈保子 (1983/2021 Hybrid SA-CD)

河合奈保子の大ヒット曲って何かしら?と問われると、自分にとっては案外答えに悩んでしまうものでして。

パブリックイメージからすれば「けんかをやめて」あたりになるのかもしれないけれども、自分の中では「UNバランス」「エスカレーション」なのだよね、河合奈保子は。

と言うことで、その2曲を収録したこのアルバムを接収。アルバム単位で聴くのは初めてであります。河合奈保子のアルバムそのものも。

Shady Sideと銘打たれたA面と、Sunny SideとされたB面とのハイブリッドな構成。

A面はアイドル河合奈保子の新境地的な作風。無論こちらが目当て。シングル曲は当然の事ながら、それ以外の収録曲も十二分に楽しめましたよ。「河合奈保子ってこんな感じだったのか」的な。何を今さらですが。

B面は谷山浩子詞曲で全面構成されたサイド。こちらは一抹の不安をおぼえていたのだけれども、これがまたいい。アイドルがアイドルしている雰囲気も突き抜けていて心地よい一方で、ウェットな雰囲気もしっかりと保たれている。「河合奈保子ってこんな感じだったのか」とこちらでも。

当座、自分にとっての河合奈保子のおおよそのイメージからは外れていることもなく、また自分からしてのハズレの楽曲で構成されていた、などと言うこともなく、最初から最後まで満足いく内容でありました。