シベリウスを聴くにあたって、どの演奏を楽しむか。
その心の寄る辺になるような物がベルグルンドとこのヨーロッパ室内管弦楽団による演奏なのだよね。自分にとってのスタンダード。基準。
そのようなわけで、あまりこれまで聴いてこなかった第3番を聴いていたのであります。
シベリウスには「シベリウス印」のようなものがあまり存在しないなどと思っていたのだけれども、十分にこれはシベリウス印ですね。「ああ、シベリウスだな」と言った当たり前のことを感じさせる作品ではないかと。心が真っ直ぐに立つような気持ちになれる。自分の中に一本の芯が通るかのような感覚とでも言いましょうか。