半年間もチェックするのを忘れていた作品。
12歳の子が山下達郎、岡村靖幸、Folder(三浦大知)、マイケル・ジャクソンのカヴァーをしていると聞いて、それをチェックしないわけがないじゃないですか。
ようやくここに来て内容を確認。
声変わり前のピュアネスと言うものは確実に存在するよね、と言うのが結論。
ボーカルのピッチは微妙に甘いのだけれども、それもまたこの年齢ならではのこと。それも含めて、歌に対する「好き」さ加減がストレートに表現されていてるので、聴いていて楽しくなってくる。得も言われぬ多幸感につつまれるよね。アルバム全体としても「ハッピー」と表現出来る内容になっている。
トラックやコーラスもボーカルを支える素敵な仕上がりで、その多幸感につながっている。お洒落と一言では片付けられない、愛情のようなものであふれている。子どもに対する愛情であったり、歌に対する愛情であったり、音楽そのものに対する愛情でもあったり。
聴いていて久しぶりにこちらの気分も無邪気に「音楽っていいよね!」と笑みが浮かんでしまう。手放しで素敵です、これ。
聴いていると「三浦大知の子どもの頃のジャスト感はやはりとんでもないものがあったな」と思うに至るあたりも、このアルバムが持つ音楽の力を感じさせるのではないかとね。蛇足だけど。