昨日の聴き方はあまりにもあんまりだったので、改めて真剣に聴き直した。
新体制による同時発売のオリジナルアルバムでは、その新機軸ぶりが新鮮に自分の中に響いたfripSide。
今作はこれまでの代表曲やfripSideらしい楽曲を新たに録り直した、準ベストアルバムとも言える選曲。
過去にfripSideを飾ってきたボーカリストの歌声を2人の新ボーカルによって飾り直すことで、より一層この2つの声のコンビネーションの鮮やかさが曲に映り込む結果に。
似ているようでやはり異なる声の質が絡み合う様から、その各々の個性が浮き彫りになると同時に、やはりここでもツインボーカルという大胆な新機軸が大当たりであったことを見せつけてくれる。
八木沼悟志による小技の利いたリアレンジも、「そうくるのね」と言った聴く楽しさにつながっていて、思わず笑みが浮かんでしまった。
トラックを決して大胆には変えなかったことで、過去のボーカリストにも新しいボーカリストにも敬意を表している、また期待をかけていることがうかがえる様が頼もしくもあり。
ユニットとして組み上げてきたfripSideを、チームとしてのfripSideとしてほころびなく生まれ変わらせてくれたことに、一ファンとしてはありがたく思うと同時に、先々に期待させる含みを多く持たせてくれていることへの感謝の念を抱きながら聴いた次第。
やはりfripSide、好きですわ。