80年代のオージーロックを象徴するロックバンド、Cold Chiselの1982年作品。久しぶりに聴いた感がある。
これは学生時代にアルバイト先の先輩から勧められて聴いたアルバム。一発で気に入り、即、当時新宿にあったHMVに足を運び購入した記憶がある。もう25年以上も前の話。それ以来の愛聴盤。
そのサウンドは実に大陸的。カラッとした大地のロックと言った感。ぐっとテンポを落とした粘り気ある楽曲でさえも、その仕上がりはドライ。それこそが大陸的ロックであると思わせる理由なのかもしれない。
そのような腰の据わった楽曲から、痛快にドライヴするロックンロールナンバーまで、ロックのフォーマットに則り、かつ、キャッチーでスケールの大きな楽曲を惜しみなく繰り広げる。どの曲もアルバムを代表する楽曲としてカット出来そうなあたりも好みのポイント。
今改めて聴き直してみると、キーボーディストがいい仕事しているな、と。音が入った瞬間、サウンドが俄然華やかになる。曲をドラマティックにコントロールしているのが鍵盤の音であることは間違いなく。
単純な発想で申し訳ないのだけれども、このアルバムを聴くと高速道路をかっ飛ばしたくなりますな。スカッとした気分にさせる潔さ。これもロック。