音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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AK HC2を聴き倒してみた

以下、お蔵入りさせようかと思ったのだけれども、せっかくメモしていたので載せるだけ載せておくことにする。書いた後にどっぷりと疲れてイヤになっちゃったのだよね。

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昼過ぎまで何もする気にならず、実際何もせずに人として終わっていたのですが、さすがにこのままではいかんと思い、AK HC2を使い倒すことにしましたよ。

今はヘッドホン、T3-01を優先的に使おうかと。楽曲単位でテストリスニングしました。

幸福論(悦楽編) / 椎名林檎 (44.1/16)
この手の詰め込まれた録音音源を解きほぐして再生させるのがうまいですね。塊とならずに、楽器の位置関係、ミックスの意図が掴めるのが痛快。音としての勢いも削がれない。

花火 / 三代目 J SOUL BROTHERS (48/24)
スマホやカーステで聴くことを意識しただろう低音域重視なミックスの音源ですが、ここでは低音過多に陥らず、中高音域のシンセなどの上物もヘッドホンが持つ音場を使って空間的に聴かせてくれます。実はとても良質な録音であると再認識させてくれますね。

PILL / BOOM BOOM SATELLITES (96/24)
ボリュームをやや上げ気味にして聴いてみたのですが、エッジが極端に際立つこともなく正当にマイルドに聴かせてくれます。イヤホンではそのエッジィさが結構キツかったのだよね。曲の要となるギターとドラムのエネルギー感が存分に発揮されます。

Talk / Coldplay (192/24)
アナログライクな録音音源でもその雰囲気をデジタル的に損なうことなく、率直にそのニュアンスを伝えてくれます。メインとなるバンドのサウンドもアディショナルなシンセのサウンドも、実にふくよかに鳴ります。雰囲気を伝えることも上手ですね。

Isn't It Romantic / Diana Krall (192/24)
ボーカルの過剰なまでのリアリティがしっかりと再生される。録音スタジオ、ミックスでの楽器の定位もさり気なくしっかりとしている。どのパートもしっかりとしたニュアンスを持って演奏をしていることが理解できる出音。

LOVETIDE / DREAMS COME TRUE (44.1/16)
低域の圧倒的音圧を持った音源だけれども、その押し出しは比較的控えめ。音の歪み感もソフトに補正される。ヘッドホン自体に誇張しない特性があるけれども、それをより解析的に再生させて補う力を持ったDACであることが実感出来る。微弱に鳴る白玉もしっかりと拾ってますね。

Let It Ride / Robert Glasper (96/24)
ピアノとシンセベースの主張が大きい音源なのだけれども、それに乗るボーカルラインがしっかり負けずに浮き上がる。かと言ってパートごとのケンカではなく、音楽としてうまくブレンドされているところがミソかと。

Tamacun / Rodrigo Y Gabriela (44.1/16)
ギターのパーカッシヴなピッキングのアクションと、ボディを叩くことによる胴鳴りの音楽的雑味との対比が痛快に表現される。楽器としてのギターの旨味を全て使っている演奏であることが手に取るように分かる。音数が少ない音源ではその音となりをしっかりと鳴らしこんでくれますね。

Virtual Insanity / Jamiroquai (44.1/16)
一聴するとローファイの代表格のような音源なのだけれども、その実、広い音域で様々な音が鳴っていることがしっかりと表現されている。ベースラインからピアノ、ハイハット、ストリングスに至るまで、全ての音が一斉に鳴っているにもかかわらず、耳が混乱しないこともローファイらしからぬ感覚で聴かせている要因か。

STAY AWAY / L'Arc~en~Ciel (96/24)
エネルギーの塊のようなバンドサウンドを明解な音像で描き出している。楽器の定位がはっきりしているので、オーバーダブされているギターの音の作りもよく見える。同時にエフェクティヴなベースの音の動きも細かに分かる。ギターソロとベースソロとの音の区別も分かりやすい。

他にも色々と聴き込みましたが、突出した要素を説明できる音源のみに記載を絞りました。