とどのつまりそう言うことなのか。
ロックバンドがロックを血眼になってやらなくとも、ロックバンドはロックバンドとして成立するのだなー、などと考えながら聴いていた。
21世紀もそろそろ1/4が経とうとしているわけだし、元号は令和だし、過去は諸々遠くになって、それと同時にとんでもない勢いで未来に突入しているし、これはこれだし、それはそれだし。
好みの物が隙間なく詰め込まれている箱の中から抜き取った、より自分好みのグッズだけを高く掲げて、それが箱の中の欠片でしかなくともこれは世界の全てであると公言してるかのような万能感。
全てが世界であるにもかかわらず、そんなものには目をくれることもなく、私が世界だと言ったら世界なの!うん、それは確かにそうだね、と肯いては手をつないで歩いて行くかのように。認めてしまえばそれこそが正義、こっちのものさ。
なにこの「楽しければそれでいいんだよ」感。こだわりをこだわりとして提示することも悪くはないけれども、それだけが全てではないよね?といった問いかけとレスポンスが共存しているかのごとく世界。
そうだよね、世界はあなたのものだよね。