ダイナミックさも切なさも踊りっぷりまでもが超重力級。スケール感が全方位的にギガアップした作品に仕上がっていることにとにかく驚かされた。その勢いにノックアウトを喰らい、半日で3回も繰り返し聴いてしまったほど。
前作『千紫万紅』から約2年のインターバル。その間のライヴで着実に人気も実力もスケールアップしていることはSNSから察していたのだけれども、それにしても最新作である本アルバムに落とし込まれた熱量は半端ではない。いや、ここにパッケージしきれなかっただろう猛烈なエネルギーが、音の外へとほとばしっているとまで感じ取れる。
通して作品を聴くことですぐに把握出来るのが、その挑戦的な曲順。涙腺を攻撃するかのごとく楽曲を前半に配置し、その後にド迫力のデラデラショーがこれでもかこれでもかと繰り広げられる。バンドが自信に満ちていないと、この曲順でのプレゼンはなかなかに難しいはず。熱のこもったパンチだけがデラデラの魅力ではないと、大胆なまでに冒頭から提示している。
それにしてもこの演奏とボーカルのノリの良さはあっぱれ。確かに前作においてもアグレッシヴなそれは明らかであったけれども、今作は比較対象が間違っているのではないかと思えるほどにとにかく詰まっている。演奏のヘヴィネスは増加した体重の総重量以上にマシマシになっている。実にハイカロリー。
デラデラの魅力、その一端でもあるカヴァー楽曲も実に攻めまくり。それは反則でしょう?と唸らざるを得ないこれまたベタな選曲とその根っこにあるサービス精神と痛快さ。ライヴ映えしなければ嘘だろうと納得させられるヒネリが加えられ、これはライヴでの楽しみが増えるだろうと。期待が実に高まる。
オリジナル楽曲ももちろんバラエティ豊かに、デラデラでしか成立しないだろう楽曲が並ぶ。キャッチー、ダンサブル、それでいてぐっと泣かせるものまで、よりどりみどり取り揃えてきた。一回聴くだけで耳に入ってしまいそうなメロディの作りの素晴らしさ。ツボを押さえたソングライディングが出来る、バンドとしての強み。見事としか言いようがない。
まだまだ聴き込めば聴き込むほどに旨味もエグミもあふれ出てくる鳥獣戯画の無間地獄。さすがにお腹一杯。でも何杯でもおかわりしてしまうこのスパイシーさ。耐久性の強い、クセもアクも強過ぎる、何よりもオリジナルテイストが抜群に効いている作品を頂きました。でもごちそうさまとはまだ言わないよ。まだまだ喰らうよ。
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そんなこんなで生のデラデラショーを近々初体験、堪能してまいります。そのために半休を取ったのです。これほどまでの作品を作り上げたのだから、ライヴで期待を裏切られることはまずないでしょう。楽しみにしています。汗だくになって歌って踊ってきます。
