音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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シベリウス:交響曲第7番 / バルビローリ, ハレ管弦楽団 (1966/2020 192/24)

「シベリウスの第7番は大海へのいざないだったのだな」と気がつく早朝。

大海原に漕ぎ出した一艘の船が、時に激しく、時に穏やかに、波にもてあそばれ、揺られながら、どこへ向かうでもなく進んで行く様を思い浮かべながら聴いていた。

人生に目的地があるのならば、それはある意味において楽な生き方なのだろう。どこにたどり着くかが分からないからこそ人生であって、たどり着けなかったことを嘆くのではなく、たどり着いた場所にて軌跡を振り返ることこそが人生と言う単語の意味するところなのだろうとも考えながら。