続いては何とはなしにシューマンの項を。この録音が1位になっていた。この音源は持っていたのだけれども、しばらく聴いていなかった。購入当初は喜んで聴いていたのだけれども、存在を忘れてしまっていた。
改めてギアの切り替えがはっきりした演奏であると。それによって楽曲が持つの駆動力がより一層魅力的に感じられるのだよね。それを下支えする演奏の重厚さと筋肉質な流れとのハイブリッド感が、聴いているこちらをワクワクさせる。端的に言うと、画面のスイッチングの妙と過剰ではないドラマティックさ、その采配と匙加減が見事なのよね。