音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 / フリードリヒ・グルダ, ホルスト・シュタイン, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1971/2013 44.1/16)

グルダの明瞭なタッチによるベートーヴェン。

一時はこの輪郭の鮮やかさが自分の好みから微妙に外れる感覚があってやや遠ざかっていたのですが、あらためて聴き直してみると、音のフォーカスがしっかりと定まっているこの演奏スタイルこそが、グルダの看板であると再認識できるのです。

モーツァルトで聴くことの出来るグルダの転がるような演奏が、このベートーヴェンでも同様に楽しめることにも、記録音源としての意味があるのではないかと。

演奏に痛快さや爽快さを求めるのであれば、グルダのこれは最適解なのだろうな。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番&第4番