音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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このところちょっと(20241030)

0.
週刊「このところちょっと」です。こんなに緩い更新スパンがあってもいい。

1.
Qobuzに加入しました。予想通りに邦楽のラインナップはまだまだ少ないのですが、さすがは海外のサブスクサービス、ジャズ・クラシックの充実さ加減には素晴らしいものがあります。

肝心の音質はと言いますと、これがまた素晴らしい。Amazon Music Unlimitedとは一体何だったのかと小一時間、いや、一年くらいは問い詰めたい勢いです。

Amazon Music Unlimitedにおいては、一枚のアルバムにおいても16bit音源と24bit音源が混在し、それによって聴き手である自分の耳が混乱する事象に悩まされ続けていたのですが、Qobuzによってまず基本的なその次元が解決されました。

かつ、音質においてもAmazon Music Unlimitedはダウンロード購入音源との差が大きかったことについても苦痛であったのですが、Qobuzの音質はそこに相当肉薄するものがあります。

スマートフォンアプリの安定性も高く、屋外でのハイレゾサブスクリスニングが大きくはかどるようになりました。国内展開の音楽サブスクサービスもようやくこのレベルにまで到達したかと感慨もひとしおであります。

2.
「有線ピヤホン5」が着弾しました。素晴らしいイヤホンです。

「有線ピヤホン3」の発売からわずか数年で大きく音質がブラッシュアップされ、より現代的な出音のアプローチとなっています。高解像度でありながらも極端なメリハリをつける方向に陥らず、なによりも「音楽を楽しむ」ことにおいてごくごく自然に「ああ、とてもいい曲を聴いている」と実感出来る、リスニングに邪念のつけいる隙を持たせない、そのような素敵なイヤホンに仕上がっております。

聴き疲れも起こさない、かといって眠い出音では決してなく、いつまでもどこまでも音楽を聴き続けられる逸品ではないかと。聴き続けられる…このような表現では物足りない。とことん音楽を楽しめ、追究し、付き合い続けられる。

やはり素晴らしいイヤホンです。

驚いたのは純正3.5mmケーブルとイヤピースの出来の素晴らしさ。ケーブルもイヤピースも交換は試してみたのですが、イヤホンそのものが純正品でしっかりとコンストラクトされていると見え、純正での組み合わせが鳴りにおいてベストな物を導き出しています。

考えてみるとリケーブルもイヤピースの交換も、かつてSHUREのイヤホンが断線やイヤピースのへたりに悩まされ、その解として提供されたソリューションでした。音の変化を楽しむことは、その派生だったのですよね。

これによって原点に立ち返り、純正の状態での出音を楽しみ、たとえ味変をしたとしてもいつでもデフォルトに戻ってこられるように、自分の耳もうまいことチューニングしていこうと思いますよ。

3.
会社の飲みの席で何がどう繋がったのか、「エリック・サティをぜひ聴いて下さい!」とサジェストされる。

会社飲みで音楽の話になることなどこれまでまずなければ、サティに至るその経緯もよくわからない、狐につままれたごとくの状態だったのですが、休みの日に早速聴いてみましたよ。

ああ、こう言ったダウナーなピアノ音楽は好きに決まっているな、自分…。

そう思いながら聴いておりました。Qobuzで見つけたその音源は演奏がファジル・サイによるもの。一時サイのベートーヴェンピアノソナタを聴いていた時期があったなと、不思議な縁を感じてみたり。

ところでこのサティ、聴けば聴くほどかつて聴いていた何かの音源に近しい匂いがする。なんだろうなんだろうと記憶をたどりながら聴いていても答えは出ず。そこでWikiにてサティを調べてみると「ドビュッシーなどに影響を与え」とある。

そうだ!ドビュッシーだ!

と、すさまじく合点し、音楽が繋いだ不思議な縁を感じずにはいられなかったのです。それが昨晩のこと。久しぶりにドビュッシーを、ミケランジェリの演奏によるもので聴きながら諸々感じ入っていたのであります。

ドビュッシー:前奏曲集

4.
20年間愛用していた椅子がさすがに限界に達したことと、引越プロジェクトのしんがりとすべく、ようやく買い換える事にしました。この20年間、私を腰痛知らずにしてくれた素敵な相棒「コンテッサ」の次期モデル「コンテッサセコンダ」が明日やって来ます。

音楽に集中出来るか否かは椅子にかかっていると言っても過言ではなく。椅子への投資は腰と音楽へとの投資、それも自分的に確実に回収される投資なのです。

5.
そんなこんなで。