0.
母方の実家があった宮城方面へ墓参りをしてきました。この土地は自分との相性があまり良くなく、2011年には墓参りが終わったその瞬間に東日本大震災に現地で遭遇し、今年に至っては仙台で観測史上最高気温を記録するという。想像を絶する熱にあてられて帰宅しました。
1.
そんな墓参りから戻って来た翌日の休みは、短時間の大雨が降るだか何だかで、夕方に入れていた予定をキャンセル。このところ楽器、キーボードが異様に気になっていて、それを渋谷の楽器屋に冷やかしに行こうなどと考えていたのですが。
もともとが鍵盤との相性がいい人間なので、およそ35年ぶりくらいに部屋に鍵盤を置こうと考えだしたのですよね。暇つぶしの道具としては最高に楽しそうじゃないですか。こんなにブランクが空いてでも弾けるのかどうかはまず別として。
2.
丸一日空き、天気も悪いので、「そうだブルックナー、聴こう」となりました。ティーレマンとウィーン・フィルによるブル8を再生しております。
長閑になっている頭の中に和声を響かせるためのブルックナー。難しいことは頭から除外して、重ねられ、展開される響きに耳と心を委ねるのみであります。
一時は現代的に軽妙な演奏のそれが気になっていたこともありますが、このように重厚長大な響きを持つ演奏を、ただ漫然と聴くのもまたこの上なく贅沢な時間を送れているようにも思えるのですよね。
3.
東京スカパラダイスオーケストラ  VS 稲葉浩志 による「Action」が素晴らしい出来ではないかと。
ここ数年、稲葉浩志のボーカリストとしての特性を引き出すことに限界が見え隠れてしているB'zでの活動よりも、ソロであったりこのようなコラボレーションでの活動において、氏の魅力が最大限に引き出されていることにはなかなかに興味深いものがあります。
セルフプロデュース能力に元々長けている方ではありますが、60を過ぎてそれが大きく華開き、また、稲葉浩志なる稀代の名ロックボーカリストを活かす術を持っているアーティストが現れ始めていることの証ではないかと。
今回のコラボレーションでは表題曲のそれも、カップリングナンバーのそれも、実に稲葉浩志を稲葉浩志として生き生きと水を得た魚とさせている躍動感にあふれております。
稲葉浩志にはハレとケの二面性があると常々考えていて、「Action」ではハレの稲葉浩志、「タイムカプセル」ではケの稲葉浩志がそこに存在してるのですよね。わずか2曲でそれらを引き出してしまう東京スカパラダイスオーケストラの音楽的懐の広さが如実に現れております。
4.
夏の間活動を休んでいたライヴ観戦が、9月に入りまた活発になってまいります。現時点で既にチケットを押さえているのは下記ライヴ。
・DEZOLVE@ビルボードライブ東京
・デラックス×デラックス@Zepp Haneda
・東京交響楽団@府中の森芸術劇場
・本間昭光@東京ガーデンシアター
・東京交響楽団&ティボー・ガルシア@東京オペラシティ
・NHK交響楽団@サントリーホール
・上原ひろみ@東京国際フォーラム
・B'z@東京ドーム
これらが9月から12月にかけて参戦するスケジュールです。おかしい。相当におかしなことになっている。そろそろ財布が呼吸を止めますね。来年はせめて月1ペースに落としたいところです。
5.
そんなこんなで。

