e-onkyoの嫌いなところは、こう言った魅力的な音源をさり気なく「はい、これ」と渡してくるところだよね。そうやって確実に首を絞められていくんだよ。殺される。
ということで、古楽器トリオによるアンサンブル。リコーダー、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンパという組み合わせで演奏される。16世紀から17世紀にかけての楽曲が収められているが、中心となるリコーダーの柔らかな音色によって、楽曲に対する難しさはその一切が取り除かれている。あるのはどこか物悲しい郷愁の念。なぜか生粋の日本人であるはずの自分にも響く音の原風景がここにはある。
DSDレコーディングと言うことも相まって、非常に広い音場感と豊かな残響でオーディオ的観点で聴いてもまた面白い。このような音源が埋もれていたなんて、非常にもったいない。そしてこう言った音源が配信という形でリリースされる事に喜びを覚えるのであります。なにせオリジナルはDSDファイルを収録したDVDでのリリースだったと言うのだから!