音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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俺のRequest / JUJU (2020 96/24)

このアルバムを聴く度に、受ける印象が変わっている。今日は若干否定的。評価が自分の中で定まってくれない。

過去にはここまで褒めているのにな。

particleofsound.hatenablog.com

以下、完全にお目汚しの文章につき。

JUJUのこのお水感と言うのはどこからやって来るのだろうか。歌も上手いと…思うし、カヴァーもなかなか自分のものにしていると…思うし。

いや、この「…」がくせ者なのですよ。そこに完全には納得出来ない自分がいる。

「お歌がお上手」と言った感が自分の中で拭えないのですよね、アイロニカルに。「お、すごい」とはならない。上手いだけなら今の時代、そのような歌い手は多数存在する。JUJUだからこその絶対感が存在しない。

どうにもこうにも有線放送感しかないと言えば、ある程度以上の世代には少しは納得して頂けるだろうか。この手のカヴァーが流れてきたら一瞬耳を引くのかもしれないけれども、店を出た瞬間に全て忘れているような何か。

換骨奪胎した上で自分色に染め上げる、と言うよりは、換骨奪胎は出来ているかもしれないが魅力に欠ける、とでも言えばよいのかな。いいあんばいに聴き流せるとも言えるのかな。ラジオ・フレンドリーと言えば聞こえはよいか。カーラジオから流れてくればその瞬間だけは盛り上がるけれども、次の瞬間…今さっき書いた内容と同じだな。

形は整っているのだけれども、それ以上の魅力に欠ける。よく仕立て上げられた都市計画の青写真のような歌。ぱっと見魅力的に映るのだけれども、そこに住むとなったら果たして本当に魅力ある街だろうか?的な何か。中に入り込んで深く観察すればするほど色褪せてしまうような上辺だけの魅力。

うむ、そんな具合かな、自分にとっては。

何だかんだ言ってこれを書きながら一通り聴き通してしまったけれどもね。次のアルバムを流した瞬間に忘れ…もうしつこい。この文章も言いたいことを手を替え品を替え、何度も同じ事を言い回しているだけ。冒頭の疑問にすら答えていない。

俺のRequest