「へー、図書館にこんな物がねぇ」と思いつつ接収。ブランキーのシングル集。Disc1を取りあえず再生。
とはいえ、僕はリアルタイムでブランキーを聴いたことはないし、浅井健一のボーカルもAJICOで堪能している程度なので、このバンドに関してはほとんど無知と言っても差し支えはない。ただ「悪いロック」をしている人たちだという印象だけが強く残っていた。
で、実際に聴いてみると確かにこれは「悪いロック」だわ。でも、面白いことに頭が悪いという意味では全くないということがよく分かる。バンドのスタイルが自然とそうさせたのか、聴き手の持つ「悪い部分」に触手を伸ばすかのように、ふと心の中に入り込んでくる不思議なロックスタイル。
これが例えばthee michelle gun elephantだったら「ボディでロック」という感じなのだが、ブランキーの場合「メンタルにロック」という感覚なのだ。
これは気が向いたら、過去の音源に手を出してみてもいいかもしれない。今、こういうロックスターを演じるロックンローラーにはなかなかお目にかかれないから。