音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Classical Music

ブルックナー:交響曲第4番 / フランソワ=グザヴィエ・ロト, ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 (2023 192/24)

非常に滑らかな演奏。骨太なブルックナーを期待すると肩すかしを食らうかもしれないけれども、自分としてはこの流れるような感覚は好ましく思えた次第。ところで、ブルックナーの稿について今まで全く意識することなく聴いていたのだけれども、この第1稿とさ…

マーラー:交響曲第5番 / フランソワ=グザヴィエ・ロト, ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 (2017 44.1/24)

数年前まではテンシュテットのように全編にわたって苦悩が横たわるかのようなマーラーを好んでいたのだけれども、自分の心境の変化を伴ってのことなのか、ここ数年のコロナ禍における閉塞的な世間に対するアンチテーゼが自分の中で働いてなのか、この録音の…

シューマン:交響曲第1番「春」 / フランソワ=グザヴィエ・ロト, ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団 (2020 44.1/16)

続いては何とはなしにシューマンの項を。この録音が1位になっていた。この音源は持っていたのだけれども、しばらく聴いていなかった。購入当初は喜んで聴いていたのだけれども、存在を忘れてしまっていた。改めてギアの切り替えがはっきりした演奏であると。…

シベリウス:交響曲第5番 / パーヴォ・ベルグルンド, ヨーロッパ室内管弦楽団 (1996/2012 44.1/16)

先に届いたムック本、シベリウスの項に目を通す。ベルグルンドのこの演奏は最早定番的存在らしい。自分の中で生き残るシベリウス録音はこのベルグルンド盤かヴァンスカ盤だと思っていたので。両者とも名盤認定されていた。自分の耳はある意味において正しか…

ブルックナー:交響曲第7番 / パーヴォ・ヤルヴィ, チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 (2023 96/24)

ブルックナーに接すると宇宙と交信をしているような気分になることがある。音の運びが悠然としていることが、そう思わせる理由なのかもしれない。テーマが、やら、モチーフが、やら、で語ることが自分にとってはふさわしくなく、ただそこに見えている音の姿…

シューベルト:第9番《ザ・グレイト》 / ヘルベルト・ブロムシュテット, ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 (2022 96/24)

平和の響きだよな、これ。争いごとに音楽を巻き込んではならないと思いながら聴いておりました。

BRAZIL / エベーヌ弦楽四重奏団 (2014 48/24)

エベーヌ弦楽四重奏団による2014年作品。ブラジルゆかりの音楽、もしくはブラジリアンミュージック的なアプローチでカヴァーをする企画アルバム。今の今までこのアルバムの存在を知りませんでした。今月のワーナークラシックのハイレゾアルバムプライスオフ…

ブルックナー:交響曲第5番 / オイゲン・ヨッフム, シュターツカペレ・ドレスデン (1980/2020 44.1/16)

「神格化」をすることは簡単な行為だけれども、それだけが全てではないこともまた事実である。などと考えながらも聴いていた。視野狭窄に陥ってはならない。音楽も同様。神格化されやすいものほど、もっと多角的に他を知らなければならない。見識を広めた上…

シューベルト:交響曲第8番《未完成》&第9番《ザ・グレイト》 / ヘルベルト・ブロムシュテット, ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 (2022 96/24)

HDtracksから全品20%OFFセールのお知らせが届いていたので、何か買うものでもありはしないかとウィッシュリストを覗いてみたところ、この作品が埋もれていたので購入。ゲヴァントハウス管はネルソンスとのブルックナーティクルスから自分にとってのお気に入…

ブラームス:交響曲第4番 / ジョージ・セル, クリーヴランド管弦楽団 (1966/2017 44.1/16)

相当しばらくぶりに聴くセルさんのブラームスは、自分が勝手にイメージを膨らませていたよりも直線的だったのね。これは意外な収穫。クラシック音楽の自分の中にあるデータベースは、まったくもって脳内に定着されないものだから、しばし時間を置くと完全に…

ベートーヴェン:交響曲第5番 / フィリップ・ジョルダン, ウィーン交響楽団 (2020 44.1/16)

限界を突破して破裂して、かといって何かに当たるわけにも行かず。爆音でベートーヴェンのこれを。短い時間でサクッと聴いてサクッと満足感を得るにはこれよ。ベタでもド定番でもこれよ。あえてフィリップ・ジョルダンの指揮で聴く。楽器をブンブン回すコン…

コダーイ:チェロ作品集 / ユリアン・ステッケル, 他 (2019 48/24)

次は何を聴こうかとタブレットの画面をスクロールさせていったら、このチェロのジャケットが目に止まったので再生。中身がどのようなものであったかは全く覚えていなかった。理解しようとすると難解なコダーイではあるけれども、この無伴奏チェロで感じるこ…

シベリウス:交響曲第4番 / クラウス・マケラ, オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 (2022 96/24)

改めて聴いてみると、この第4番はブルックナーに近しいものがあるな。それだから自分はシベリウスとブルックナーを両翼として好んでいるのかしらん。そこまで掘り下げて考えたことはなかったが。そのようなことを考えつつ食事を摂りながら、この泥のようにま…

ブルックナー:交響曲第4番 / ギュンター・ヴァント, ケルン放送交響楽団 (1978/2010 44.1/16)

ブルックナーをスピーカーで聴くのは久しぶりのような気がする。お気に入りのネルソンスではなく、自分にとってのブルックナー入門だったヴァントとケルン放送交響楽団のそれで。演奏に引き込まれる。パリッとたくましい金管、ふくよかかつ柔和な木管、歯切…

ベートーヴェン:フルートのための室内楽作品集 / エマニュエル・パユ (2020 96/24)

室内楽でもこの分かりやすさ。ベートーヴェン、すごい。と、子供じみた感想はともかくとして。ボリュームを絞ってこのような室内楽を聴いてみても、音がしっかりとスピーカーから耳へと届くのです。見直したオーディオシステム、いや、配線のようなものは大…

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 / クリスチャン・ツィメルマン, レナード・バーンスタイン, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1992/2016 44.1/16)

なんとも多幸感あふれるベートーヴェンであることよ。ピアノもオーケストラも澱みのない幸せを歌い上げている。バーンスタインのカラーがそうさせているのか、ツィメルマンのピアノがあまりにも美しくかつ力強く、そのアンビバレンツな両端を取りながらも鳴…

ニールセン:交響曲第2番 / パーヴォ・ヤルヴィ, フランクフルト放送交響楽団 (2015 44.1/24)

あまり聴いていないこの音源に目が止まったのですよ。ニールセン。なぜに持っているかと言えば、その当時、パーヴォ・ヤルヴィにどハマりしていたからですね。ニールセンには「何だかよく分からない」という印象を持ち続けていたのだけれども、それは経験と…

シベリウス:交響曲第5番 / クラウス・マケラ, オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 (2022 96/24)

前回この演奏を聴いた際には相当ひどいことを書いてましたね。今回はチマチマとした作業をしながら、それでいてじっくりと聴くことができました。ふくよかさと言った要素を求めるとやや物足りなさを覚えるかもしれないのだけれども、これはこれで現代的にソ…

グリーグ:ピアノ協奏曲 / スヴャトスラフ・リヒテル, マタチッチ, モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団 (1974/2021 Hybrid SA-CD)

聴いてはいたが、眠い。もうお昼になると言うのに、まだ頭の中がボンヤリとしている。完全オフ日なのでそんなものかもしれない。

ショパン:ピアノ協奏曲第2番 / クリスチャン・ツィメルマン, カルロ・マリア・ジュリーニ, ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団 (1980/2014 44.1/16)

続いてはツィメルマンの初期レコーディングのショパンを。こちらもやはり高校時代からの友人、経済学者の執筆原稿を読ませてもらいながら。オンラインで、しかもこのような山の中で書き立てほやほやの原稿を読ませてもらえるとは、すごい、いや、恐ろしい時…

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 / ウラジミール・アシュケナージ, サー・ゲオルグ・ショルティ, シカゴ交響楽団 (1973/2018 96/24)

朝食を摂りながら。ベートーヴェンのピアノ協奏曲についての話から、グールドの演奏スタイルについてまでなど、ピアノに関連する会話を交わす。ドライバーはピアノ弾きなので。アシュケナージに関して「美しさと力強さとを直線上の両端にプロットすると、そ…

シューベルト:交響曲第3番 / ハインツ・ホリガー, バーゼル室内管弦楽団 (2020 96/24)

朝5時起床。気温-8℃。室温1℃。本日の朝一に、ヘッドホンにて。ドライバーはまだ眠っている。友人の出版物原稿を読みながら聴いていた。コンテナ輸送を題材にした興味深い内容。

ブラームス:交響曲第3番 / ヘルベルト・ブロムシュテット, ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 (2022 96/24)

窓の外はこの時期のこの土地らしからぬ穏やかな晴れ。日が徐々に傾き始める中、これをゆったりと流してはコーヒーなぞ。心の中も穏やかな年末の一時。

シューマン:交響曲第3番 / ハインツ・ホリガー, ケルンWDR交響楽団 (2012/2018 44.1/16)

これを流しながら昼食を。今日の山荘はなんとなくクラシックで攻めております。自室では味わえない音の広がりが楽しいのです。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 / マルタ・アルゲリッチ, クラウディオ・アバド, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1994/2018 44.1/16)

続いてはピアノ協奏曲で。現地に到着した瞬間、この作品の冒頭部が頭の中に降りてきたのだよね。

ベートーヴェン:交響曲第7番 / サー・サイモン・ラトル, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2016 192/24)

山荘到着、諸々のセットアップを済ませた後の一発目の再生に。さて、今日から3日間、鳴らしたりKindle読書をしたりして徹底的にこもりますよ。温泉には入るけど。

ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番 / カルロス・クライバー, ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1975,1976/2018 FLAC)

長い一日…いや、二日間の高揚した精神を鎮静させるがごとく。映像物を2本立て続けで観ている時点で、相当にキてましたね。それも相当に盛り上がって見ていましたし。クライバーのこれを聴いて、ようやく自分が落ち着いて来たのを実感します。クラシック音楽…

バルトーク:ピアノ協奏曲全集 / ツィメルマン, アンスネス, グリモー, ブーレーズ, シカゴ交響楽団, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ロンドン交響楽団 (2005/2017 FLAC)

ほとんど耳を通していないクラシック作品を。バルトークのピアノ協奏曲集とは、まぁ、これを購入した時の自分は相当に欲しがり欲が強かったのか、取りあえず気になったものは何でも買っておけ、だったのか。今だったら間違っても購入していない。ともあれ中…

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 / ギル・シャハム, クラウディオ・アバド, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (2002 FLAC)

あまり聴き進めることのできていない手持ちのヴァイオリン協奏曲の音源を、と言うことであれこれつまんでみたのだけれども、どうも自分の耳にしっくり来ない。オケが眠いかヴァイオリンの音そのものが自分の好みではない、耳が喜ばないと言った音源ばかりに…

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 / ウラジミール・アシュケナージ, ロリン・マゼール, ロンドン交響楽団 (1963/2019 FLAC)

かような真夜中であっても、アシュケナージは時空を超えて、私のためだけにチャイコフスキーを奏でてくれる。これを至福と言わずしてなんと言う。